FXからロコ・ロンドン金取引に「鞍替え」
このトラブル急増の背景には、05年に金融先物取引法が改正され、トラブルが続出していた外国為替証拠品取引(FX)の規制が強化された結果、FXを取り扱っていた業者が、登録制でも許可制でもないロコ・ロンドン金取引に「鞍替え」したことが背景にあるとみられている。
国民生活センターでは、
「ロコ・ロンドン金取引はハイリスクな取引なので、仕組みやリスクが理解できなければ、絶対に手を出さないことが必要」
と訴えている。さらに、07年7月にはロコ・ロンドン金取引などの仲介サービスが特定商取引法の規制対象になり、契約書面を受け取った日から8日以内であればクーリング・オフが可能になっている。このことから、同センターでは、
「契約書面を受け取っていない場合などは、8日を過ぎてもクーリング・オフが可能なので、早めに相談してほしい」
と呼びかけている。