引き受ける側の体力も低下、なかなか折り合いがむずかしい
消費者金融大手は5月8日に、アコム、プロミス、武富士がそろって08年3月期決算を発表。そろって2期ぶりに黒字を確保したが、来期に向けて経営環境が好転する材料は見えてこない。それどころか、GE傘下のレイク買収に三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下のアコムが有力と伝えられるなどかまびすしい。5月15日には消費者金融大手の残る一角、アイフルが決算を発表するが、ここにきて外資系消費者金融の動向が業界再編を「刺激」しているかのようだ。
消費者金融業界の、ある関係者は「(ディックも含め)買収候補が複数ある半面、引き受ける側の体力も低下しているので、なかなか折り合いがむずかしいのではないか」という。ディックは業界5位の規模だが、「過払い金訴訟などがもう少し落ち着いてこないと。(買収は)そのあたりの見極めしだい」とみている。