山形なぜか日本酒好感度トップ 「十四代」「出羽桜」知ってる?

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吟醸酒などの高級酒の割合が多い

   山形の地元では、玄人筋の高評価をどのように受け止めているのか。

   山形酒の品質向上などを進めている同県工業技術センターの小関敏彦酒類研究科長は、次のように話す。

「山形は、日本酒の生産・販売量は、全国で12位なんですが、吟醸酒などの高級酒の割合が多いんです。吟醸酒と純米吟醸酒の生産・販売量は、4位に入っています。ですから、正しい評価をしていただいたと感じています」

   なぜ高級酒に力を入れたかについては、小関科長は、「かつて東北の酒どころと言えば、秋田と福島でした。しかし、それは普通酒でも売れた時期で、今では京都・伏見のお家芸になっています。そこで、山形では高級酒しかないと考えたわけです」と説明する。

   吟醸酒王国を目指す県と酒造組合が協力し、30年来、品質向上を目指して技術研修などに励んできた。「取り組みが早かったため、時代の風が吹いた」と小関科長。銘柄としては、十四代などのほかに、「くどき上手」(亀の井酒造)、「上喜元」(酒田酒造)など、若手で頑張っている売れ筋の小さな酒造は多いという。

   一方、酒どころの新潟県。好感度は、消費者調査ではナンバーワンだったものの、東京の居酒屋が選んだ調査では、3位に甘んじる結果となった。

   これに対し、新潟県の酒造関係者は、「嗜好品なので、好みですよ」と受け流そうとする。「山形と新潟のどちらがおいしいかは、人それぞれ。一喜一憂の必要はないと思っています。また、年齢、性別、場所など、条件によって結果は違う。調査対象にもよるので、一概に良し悪しは言えない」と話している。

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