「パンダ貸与」に抗議続々 対応に頭痛める「東京都」

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「パンダゼロ」でも入園者数に変化なし

   上野動物園でも、パンダ借り受けについての対応に困っている様子だ。

   抗議の電話について、教育普及係では、「動物園で決めている話ではなく、都や国のことなんですが…。私たちが知ったのは日中間の合意だけで、お金や貸与の意味などについては情報がないので分かりません。(抗議の電話は)どこにかけていいか分からないので、かけてくるのではないですか」と話す。

   石原知事の発言については、「そういう考えの方もおられるということだと思います。それについてはコメントする立場ではありません」と答えた。

   とはいえ、動物園の小宮輝之園長は5月7日、「ふたたびパンダを飼育できるとすれば大変ありがたい」とのコメントを発表している。教育普及係では、「多くの人はパンダの借り受けを歓迎していると思います」と話す。「そういう人はわざわざ電話をかけてきません。かけてくるのは、クレームの場合です。もっとも、パンダのリンリンが死んだときは、お悔やみの電話がいっぱい来て、花を贈りたいという人もいました」。

   費用対効果については、「おそらく黒字の動物園はないでしょう。公立は入場料が安く設定されていますし。もともと採算を取るためにやっていません。パンダが来れば、好きな方は多いのでたくさんお見えになると思いますが、だからといって黒字になることはないと思います」としている。

   ただ、リンリンが4月30日に死んで初めてパンダがゼロになったものの、入園者数に今のところ急激な変化はないという。これはパンダがいなくても影響がないということかと聞くと、教育普及係では、「それはなんとも言えません」と答えた。

1 2
姉妹サイト