「サクラ」のアルバイトはいわば「公然の秘密」
経産省は、「最近は、出会い系サイトは非常に巧妙になっており、ある程度まで無料であるにもかかわらず、ある一定ラインに至るといきなり有料になるサイトが増えてきた」としており、無料で利用者を引き寄せておいて、ポイントを購入させ、さらに「サクラ」でポイントを消費させる、という手口が増えてきているようだ。
ある男性も、「無料」を謳った携帯電話の出会い系サイトに登録したところ、ポイント制だったことが判明。しかし、登録時にいくらかのポイントが無料で与えられ、「無料だからポイントを使いきるまで試してみよう」と考えメッセージのやり取りをしていた。しかし、「女性」と出会えそうなタイミングで無料ポイントを使いきり、「コンビニで簡単に入金できるため、危うくポイントを購入するところだった」と話している。
一方で、一部の出会い系サイトで、ポイントを消費させる役目を担う「サクラ」のアルバイトが存在することも今ではいわば「公然の秘密」。Q&Aサイト「教えて!goo」でも「出会い系サイトのサクラのバイトについて教えて下さい」と質問が書き込まれ、「バイト情報誌に『入力業務』とあったので応募したら、さくらのバイトでした・・」「私の友人がバイトしていました。募集職種は『一般事務』かなんかだったけど、その実サクラでした、みたいな…」といった回答が書き込まれている。また、ある男性会社員はJ-CASTニュースに対し「女友達が『サクラ』のバイトをやっていたが、『楽勝』と言っていた」と話している。さらに、こうしたアルバイトの給与は、時給制ならば時給1500円前後、出来高性なら1通200~500円前後というのが相場であるようだ。