2012年までに電気自動車を全世界に販売?
さらにゴーン社長は08年5月には、EVを2012年までに新興国を除いた全世界に販売する方針をマスコミに明らかにした。2010年に北米、2012年に日本での発売を目指しているという。
EVのトータルのCO2排出量は車両の走行効率以上に発電段階によって決まる面が大きい。原子力、風力、地熱などで発電した電気で走ればCO2は少なく、石油や石炭の火力発電を使えばEVの効果は減ることになる。
日産・ルノー連合とベター・プレイス社はイスラエルに続きデンマークでの事業展開も発表した。アガシ代表は「30カ国で事業展開を準備している」と話し、日本も有力な市場として視野に入れているという。
イスラエルでは2013年にEVを月千台販売する計画。まだ30代と若いアガシ代表は「世界で2020年にはガソリン車はなくなっているだろう」と真顔で語る。大風呂敷を広げるビッグマウスかEV普及の立役者か。具体的な実績を積み重ねていけるかが分かれ道になるだろう。