「2ちゃんねる」でバッシングばかりされているキャスターの古舘伊知郎さんが、珍しく賛美されている。テレビ朝日系「報道ステーション」で、「中国は、チベットとダルフールから手を引いて初めてオリンピック開催資格がある」などと発言したからだ。ここまで踏み込んだ発言をしたキャスターは初めてと「祭り」に発展している。中にはこれで「報ステをクビになるんじゃないか」と心配するカキコミも出ている。
「騒動の根本は、チベットの人権侵害」
「報道ステーション」での古舘さんの発言が話題に
古舘さんが発言したのは2008年4月24日放送の「報道ステーション」。チベット問題と、北京オリンピックの聖火リレー妨害のニュースを伝えている時だった。コメンテーターの加藤千洋さんが、中国人にはオリンピックを開けるという誇り、自信、期待があり、それは東京オリンピックを開催した当時の日本もそうだった、といった後のこと。
古舘さんは、
「私は、今回の騒動の根本は、チベットの人権侵害であると考えています。中国は、チベットとダルフールから手を引いて、その上で初めて、国威発揚の、オリンピック開催資格があるのではないかと考えています」
と言ったのだ。
他局の報道番組でも、チベット問題や聖火リレーの妨害などを取り上げているが、中国に対する直接の批判は少なく、どちらかといえば腫れ物に触るのを避ける、という感じである。それを古舘さんはズバリと言ったため、「チベットから手を引けと直接テレビで言ったキャスターは初めて見た」などとネットは騒然。普段は古舘さんバッシングが多い「2ちゃんねる」でも絶賛する大量のカキコミが出ていて、「祭り」に発展している。
「これ、すげえ。なんという正義。なんという覚悟」
「古舘、漢だよ。話し始める前の一瞬の間が、決意を感じさせる」
「これだけの正論吐いた男を テレビで見たことない 古舘あっぱれー!」
などだ。
ホントは発言途中でビビッていた?
そして、「報ステ」はこれまで中国寄りとも取れる報道が多かったため、番組の意図に反することをしたのではないか、というカキコミもあり、
「降板させられるんじゃとか心配してしまうが」
「明日番組に出てくるのかな・・・」
などと古舘さんを心配している。
ただし、古舘さんはこの発言に続き、「補足」のような話をしたのだが、それについては何を言っているのか意味不明だった。「2ちゃん」では、古館さんはあの発言の後に何を話したのかが話題になっていて、「翻訳」を依頼するものまで現れた。意味不明の話になってしまった原因を、「2ちゃん」では、途中でビビッてしまった、番組からダメ出しが出た、などと憶測しているが、
「俺がかみさんに文句言うときにそっくりだわ。最初だけ勢いよくて、後半グダグダという・・・」
などというカキコミもある。ホントのところはどうなのかわからない。