奈良県で2010年に開かれる平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター「せんとくん」は、試算するとその宣伝効果が約15億円に達したと、2008年4月19日、大阪府立大経済学部の荒木長照教授らが明らかにした。
頭にシカの角を生やした童子の男の子のイメージだが、ネット上などで「かわいくない」と不評だったことが、逆に広告効果を高めるという皮肉な結果になった。
荒木教授らは、NHKと民放キー局の28番組で計1時間52分2秒取り上げられたことなどから、広告料を換算した。せんとくんの制作経費は1018万円だったが、宣伝効果の換算額はこれを大幅に上回ることになった。