8~10万円台の売れ行きが30~40歳代を中心に拡大
大手紳士服チェーンも、高価格帯の商品に力を入れている。
「AOKI」では、仏の映画スタージャン・レノをイメージしたブランドなど、4つの高級ラインを展開している。そのうちの2ラインは2~3年前に登場した。
「洋服の青山」は、08年4月現在、「おしゃれ」で「高品質」をキーワードとした2つの高級ラインを販売している。青山商事の広報担当者は、「8万円~10万円台の商品の売れ行きが30~40歳代を中心に拡大している」という。
なかには海外の高級生地を使用しているのもあり、「百貨店では20万円以上で販売しているものを当社では10万円で提供している」。大手チェーンの強みである1着あたりの生産コストを抑えた量産体制を生かした結果だ。最近では、紳士服チェーン店でもおしゃれなスーツが買えると、20歳代の客も増えている。
また、スーツの平均単価が上がり、さらにスーツにあわせたおしゃれなシャツやネクタイ、靴、カバンを販売して、客単価を上げるのに成功したのだという。