ストリップ劇場「絶滅の危機」 経営難で4年前の3分の1

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ダンサーブログや動画サイトで客離れ防止

   そんな中で、生き残りをかけて、ストリップ劇場の模索が始まった。

   老舗として知られる東京・浅草の「浅草ロック座」では、ネット上に公式サイトを開設。全国のロック座グループ劇場に出演しているダンサーを含め、30人のブログを一挙掲載している。例えば、AV俳優でも知られる小澤マリアさん(22)の公式ブログをのぞいてみよう。4月18日付日記では、ペット犬(?)の写真とともに、「今日はこれから極秘の撮影だよーん♪ 雨の中頑張ってきますぅ~☆★」などと意味深な書き込みで読者の注意を引いていた。また、ロック座では、USEN運営の動画サイト「ギャオ」とコラボレーションして、各ダンサーの動画をアップしたサイトも開設している。

   「時代の流れを感じて、ネットでの取り組みを始めました。一昔前は、割引券を配ったり、宣伝カーを出したりしていましたが、規制が厳しくなったこともあります」とロック座のスタッフ。

   さらに、07年4月1日には、中国・マカオのホテルが開設した劇場で、ダンサーを送ってショーをしている。ストリップ劇場としては全国初の海外での試みだ。

   ただ、ロック座でも、競争激化の中で、経営は容易でないようだ。スタッフは、「小林ひとみさんらが出演した15、6年前の全盛期に比べ、お客さんは半分ぐらいに減っています。マカオのショーは、文化の差があり、あまり芳しくありませんね」と話す。

   一方、前出の渋谷道頓堀劇場でも、改善努力に限りがある悩みを打ち明ける。

「最近の若者はきれい好きなので、照明などを磨いて、清潔感を出すようにしています。また、きれいな裸のショーになるようにも努めています。でも、それぐらいしか打つ手がないんですよ」
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