人気演出家の松尾スズキさんは2008年4月15日更新のブログで、引越しを考えていると書いている。高額収入を得ていても「浮き草稼業」だと、8万3000円の賃貸部屋でさえ入居審査のパスが難儀だった。
「今住んでいる家は一人には広すぎるので1LDKでいい感じの部屋を探しておるのです。 昨日見つけてぶらりと見させてもらった物件はなかなかなもので、だってね、風呂が丸いの!わあ、ここに住みたい!風呂がね、丸いの!」
と、丸い風呂がいたく気に入り、興奮している様子だ。
「でも、審査が厳しいらしいのよ」
と、一気にトーンダウン。
「俺は浮き草稼業だからなあ。助手の黒沢には『アカデミー賞のトロフィーを握りしめていけば大丈夫ですよ』と言われているわけだが、今仕事場に使っている8万3000円のマンションだって、借りるのにそーとー苦労したのだ。
連載してる雑誌全部持ってこさせられて」
怒りはさらに続く。
「8万3000円だよ! 学生だって普通に借りてるよ、こんなもん。
なんなんだろうか、この差別されてる感じ」
フリーター、無職の人、説明しにくい職業の人は、この入居審査どうパスするか?
賃貸物件検索サイト「お部屋探し達人」によると、入居審査の対象となるのは「年収(支払能力)」「職業(勤務先)」「保証人(続柄)」「人柄」だ。
「いくら年収が高くても、職業でNGになることもある。何をやっているかわからない(不動産会社、貸主が理解できない)会社でかつ、異様に年収が高い人。要するに『あやしい』と思われてしまうわけだ」(お部屋探し達人)
また断られてしまった場合には、「『この人なら大丈夫』と不動産会社が考えれば、大家さんに審査をパスできるように口ぞえしてくれる。フリーター、無職の人あたりはここに全てをかけるしかない」(同)と、アドバイスが書かれている。