「精神面で強くなりたい」と始める
そこで、結香さんが所属している東京図鑑のマネージャーを取材した。このマネージャーは、その繰り出した技について、「私が極真空手の出身なので、今年に入ってから教えています。連続技ですか? 胸ぐらをつかんで腕で一発突き、間合いができたので、蹴りを入れたということです」と説明する。結香さんは、級や段があるようなレベルではないという。
ただ、とっさの行動を評価する。「精神的な鍛錬のために練習しており、(痴漢撃退に)立ち向かった部分が多いと思います。ある程度やっていないと、普通の人では手が出ても蹴りは出ません。その点で効果がありました。」
結香さんは、気が弱いことを克服し、「精神面で強くなりたい」と希望して空手を習い始めた。週1回、事務所内のスペースや近所の公園で練習しているという。マネージャーは、「最近、護身術、ダイエットのために始める女性も多いようです。練習には、ほかの事務所の子も来ていますね」と話す。
結香さん以外にも、痴漢被害を訴えたタレントの例はいくつかある。例えば、「しょこたん」ことタレントの中川翔子さん(22)は、07年10月13日付のブログ日記で、痴漢に胸を触られたことを明かし、「ジュピターサンダーボルトを浴びせてまわしげりとびひざげり、クレイジーダイヤモンドで岩にしてやりたい」と悔しがっていた。
結香さんは、日記でいつも痴漢被害に遭っていることを明かしている。空手は、護身術レベルで教わっているというが、中川翔子さんらに影響されたことはないのか。結香さんのマネージャーは、「中川さんからの影響はわかりませんが、空手は痴漢撃退のために始めたのではなく、たまたまそれを使う場面に遭遇しただけです」と話した。
マネージャーによると、結香さんは、負けず嫌いな性格で、ブログ日記に載った写真は、腕を組み、空手で気合を入れる「オス」のポーズを取っている。