「IOCや五輪の実行委員会から何の指示も来ていない」
一方、聖火リレーを担当する長野市の事務局では、
「(サンフランシスコのリレーの後も)まだ当方にIOCや五輪の実行委員会から何の指示も来ていないので、現状の計画を実行していきます」
と、「粛々と準備を進める」という立場だ。
4月10日に、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長が、長野でのリレーについて
「できるだけ計画通りやって欲しい。だが、危害が与えられるような状況なら(対応を)考えないといけない」
と、実施計画の変更を示唆したことについては、
「当方では発言の真意がわかりませんし、まだ具体的な話は聞いていません」
と困惑気味だった。
また、各国のリレーでは、青いスポーツウェアを着てランナーに伴走し、不審者を取り押さえるなどしている中国側の「聖火警備隊」が話題になっているが、泉信也国家公安委員長は4月11日の会見で
「他国で走られたから日本でも走るという考え方は歓迎できない」
と述べており、「青い軍団」が長野に登場する可能性が低くなっている、というのが現在の情勢だ。