若い2代目の経営者は積極的に試行錯誤
業界全体としては縮小傾向にあるが、「今が業態の転換期だ」と位置づけている。
「金券ショップが誕生して20年経ち、経営者が入れ替わる時。若い2代目の経営者は、インターネットを駆使したり、新たなサービスを生み出したりと、試行錯誤している」
そうした中で近年登場したサービスは、外貨両替、金やプラチナなど高級金属の買取だ。「外貨両替はこれまで銀行でしか扱っていなかったサービスだが、需要があり、客の拡大につながっている」という。
一方、変化についていけない老舗店は廃業となりそうだ。創業50年以上という老舗の店舗は取材に対し、「金券の取り扱いはやめた」とだけ明かした。
今後について伊集院氏は、「旅行代理店や、コンサートや映画専門のチケット販売店といった機能を持った金券ショップが増える」と予測している。既存のビジネスモデルにこだわらず、どのような独自色を出すかが課題だ。