トヨタの富士重工への出資拡大 隠された狙いは技術者不足解消

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急成長のひずみで、トヨタの技術者不足が指摘されている

   トヨタは07年、世界販売台数で首位のGMに約3000台差まで迫った。売上高や生産台数ではGMを抜いて世界トップに浮上している。しかし、さまざまな分野で世界競争が激化する中、現状にあぐらをかいているだけでは将来がおぼつかないという現実がある。

   富士重は独自のエンジン開発など、高い技術力が評価されている。トヨタは既に、富士重の米国工場に主力セダン「カムリ」の生産を委託しているほどだ。富士重との提携関係をいっそう強化し、新型車の共同開発や生産委託の拡大などにつなげ、国際的な競争力を強めたいとの思惑は強いとみられる。

   トヨタは急成長のひずみで、技術者不足も指摘されており、富士重の技術者の取り込みにも魅力を感じているとの見方も強い。富士重への出資拡大を機に、他の企業との新たな提携を探る可能性もあるとみられている。

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