ネットでは、激しい行動示唆する書き込みも
ネットでも、2ちゃんねるには、「聖火リレーでチベットを応援しよう」というスレッドがいくつか立ち、合法的に中国のチベット迫害などを批判する自己表現をリレー当日にしようという呼び掛けが始まった。そこでは、スタート地点などで、「チベット国旗」を振ったり、「フリーチベット」と叫んだりしてもいいなどと書き込まれている。聖火リレーの長野市実行委員会に電話でその合法性を確認したとして、「拡声器を使ったりすると逮捕などできないが現場から離れるよう指導するそうです。聖火リレーを直接妨害すると逮捕だそうです」などと説明している。
ただ、「激しく抵抗活動を行いたい人は派生スレに行くか、別スレを立てること」とある。そして、別に立てられたスレッドには、単独行動、自己責任が基本だとしながらも、「犯罪はダメだが、ロンドンを見ていれば ある程度激しい行動やアピールが報道につながるのは事実 『黙ってチベットの旗だけ掲げる日本人の民度を見せてやろうぜ!』 とかではなく、とにかくチベットを応援するというスタイルの人に」との書き込みがあった。
こうした動きについて、長野県警の広報課では、J-CASTニュースの取材に対し、「警備の体制などは答えられない」としながらも、情勢を見ながら、他の都道府県警の応援を求める方向で検討していることを明らかにした。
実行委事務局の長野市教委体育課では、「海外からも取材が殺到しています。警備については、警察にお願いして万全の体制を組んでもらっています」と話す。ただ、各国で取り組まれている沿道フェンスについては、「もともと計画になかったですし、必要がないと考えています。パリとかロンドンであったことは、日本ではないと思われます」とした。
また、リレー3日前の4月23日には記者会見で、予定通り、ランナーがどの区間を走るか一部については発表したいとしている。「有名な方も出られるので、それを教えないわけにはいきません」と同課。
一方、ランナー側からは不安の声も聞かれる。福原愛選手のマネジメントをしている千秀企画では、「聖火リレーに出るかどうかは決定しておらず、検討している段階です。もし出るならば、(妨害などの)対策をお願いしないといけないと考えています」と話している。