使われる人気キャラが深夜枠のアニメ
人気上昇を受ける形で、芸文社は08年3月26日に「痛車」210台を掲載した専門誌「痛車グラフィックス」を創刊した。同誌編集部によると「痛車」のオーナーは車好きな20代前半が中心。従来の車好きはチューンアップして走りを競ったり、自分好みにカスタマイズしたりしていたが、そこに、「外観を美少女キャラで装飾し楽しむ」という流れが生まれた。「痛車」に乗って目立ちたい人、純粋にアニメやキャラが好きな人と様々だが、使われる人気キャラが深夜枠のアニメである場合が多く、それを支えているのが20代ということらしい。
同編集部はJ-CASTニュースに、
「彼らは騒音を出すわけでもなく、暴走するわけでもなく『上品に』車を楽しんでいます。若者の車離れ、と言われていますが、こんなふうにして盛り上がっている分野もあるんです」
と話した。この「痛車」ブームはこれからも加速していく、と見ていて、
「派手な装飾ものはそれほど増えないと思いますが、『プチ痛車』と呼ばれるワンポイントのステッカーを貼ったような車は相当増えてくるのではないでしょうか」
と予測している。