ジャスダックと大証の経営統合 記者会見まで設定したのに「延期」

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「買収されることに強い拒否感」が背景

   しかし、「そもそもジャスダックは、大証に買収されることに強い拒否感があった」(関係者)との見方は根強い。日証協が大証への保有株売却方針を決めた直後の会見でも、筒井社長は「自主独立で自立的な新興市場をジャスダックの手で作りたいという考えは変わらない」とも述べ、大証傘下に入ることへの不満をのぞかせていた。

   日証協は、今回のジャスダック取締役会の対応にもかかわらず、「方向性が変わることはない」とし、予定通り大証へ株式売却を進める考えを強調している。しかし、大株主とはいえ、当のジャスダックが強い反発を抱いたまま統合を強行しても、よい結果が出せるかは疑問。大証は「ジャスダックの真意が分からない」(首脳)と不信感を募らせており、統合の先行きは見えない状況だ。

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