韓国基地局から強力電波? ドコモ携帯、対馬で誤作動

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   長崎県の対馬で携帯電話を使って国内に電話をかけると、韓国に国際電話をかけた扱いになる誤作動が、07年4月からNTTドコモの一部の機種で発生している。韓国の基地局から、強力な電波が発信されているせいらしいが、その目的や意図は不明だ。

「国際ローミングサービス」端末で誤作動

   誤作動は改善されているというが、「電波の特性上、起こっていないとは言えない」と同社はいっている。

   誤作動が起こる可能性があるのは、日本で契約した携帯電話を海外でも使える「国際ローミングサービス」に利用登録している端末だ。今回のケースでは、韓国基地局から発信された電波を端末が受信。韓国内にいると勘違いされ、国際電話通話に自動的に切り替わったようだ。

   このサービスに対応している機種は現在38種。近々新たに4機種が追加される。NTTドコモは利用者に対し、国際電話モードに自動で切り替わらない設定をするよう呼びかけている。

   一方、KDDIとソフトバンクモバイルも同様のサービスを行っているが、「誤作動が起こったという報告はない」と回答した。

対馬から韓国・釜山まで50km離れても届く

   総務省移動通信課によると、「韓国の基地局から、強力な電波が発信されているかもしれない」という。日本国内の基地局から発信される電波は最大20W。電波が届く範囲は3~5km圏内だ。対馬から韓国・釜山まで49.5km離れていることから、相当強力な電波であることが窺える。

   また、気象条件も影響する。雲が低く、海の波が少ない場合、雲と海が鏡の役割をして電波がジグザグに反射し、遠方まで届くことが考えられるという。

   海外の電波が割り込んだ場合に、総務省は各国と調整を図るが、今回は「件数も少なくおおごとにはなっていない」(移動通信課)として事態を静観している。

   一方NTTドコモは韓国の通信事業者団体に対し、電波の調整を要請した。

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