緑豆の輸入先を変えるしかない?
ただし、緑豆の入荷がストップしても、すぐにもやしが不足する、というわけではないらしい。国内に緑豆の備蓄があるからだ。上原園の早乙女社長は、
「07年末、直感的に雲行きが怪しいと感じ、国内に3か月分の緑豆をストックしました。ストック分を使って入荷を待っている状態です」
と明かす。また、北海道の大手メーカー・オシキリ食品はJ-CASTニュースの取材に対し、
「うちは納入業者と年間契約をしていて、緑豆は確保できている。3月も、この4月も問題ない」
と話した。しかし、
「中国は干ばつがあり、緑豆の価格も高騰した。中国国内の食品消費量も増えているため、こうしたことが今後の緑豆輸入にどう影響するか・・・」
と不安は隠さない。
仮に、今後も中国からの緑豆輸入が滞ってしまうとメーカーはどう対処していけばいいのか。早乙女社長は、中国産以外の緑豆の仕入れを商社から打診されていると打ち明ける。
「もともと日本では緑豆をミャンマー、タイから輸入していました。それが、中国産は質がよく安いため業界が中国産にシフトしたわけです。ところが、緑豆の仕入れ価格がこの5年で倍になり、価格メリットは薄まっています。入荷できない期間が長引くとすれば、輸入国を変えることになるでしょう」