「オーラの泉」視聴率低下でパワーダウン
同じスピリチュアル番組として、江原さんが出演しているのがテレビ朝日「オーラの泉」。フジテレビの「約束」をどのように受け止めるのか。
テレビ朝日の広報部は、J-CASTニュースに、「フジテレビの公式サイトや新聞報道は拝見していますが、対応は特にありません。それについて、どうこう言うことはないからです」と答えた。
日刊ゲンダイは、3月19日付記事で、キー局編成マンの話として、状況次第で7月、遅くとも秋の改編で番組が打ち切られる方向と報じた。その背景には、江原さんへのバッシングとBPOの見解があるという。これに対して、テレビ朝日広報部は、「打ち切りの予定はありません。いつまで続けるかも未定です」としている。
ただ、「オーラの泉」は、次第にパワーダウンしているようだ。
ビデオリサーチ社の公式サイトなどによると、08年1月まで15%前後の高視聴率を時々出していた。が、ゲンダイは前出の記事で、3月に入って2週連続で1ケタを記録するようになったと報じた。また、テレビで「オーラの泉」を見ると、江原さんの霊視と言える場面が少なくなった印象を受ける。また、「オーラ」「前世」「守護霊」といった言葉も少なくなっている。
これに対し、テレビ朝日広報部では、視聴率低下について、「受け止め方によります。低下が一時的かどうかは分かりません。対応も特にありません」と述べた。霊視の場面・言葉減少については、「それも受け止め方の問題だと思います。番組の内容や企画意図は、特に変わっていません」とした。
とはいえ、「オーラの泉」への風当たりは強まっている。宮城県の東日本放送は、2~3月の番組審議会で、放送中の同番組を審議した。そこでは、委員から「江原さんのコメントは断定的で、ゲストの過去と交信したような言い方は霊能者としての自分を強調し過ぎている」「子どもたちが目に見えないものの力を信じることにならないか心配だ」と疑問が相次いだ。これには、招かれた「オーラの泉」のプロデューサーが、「子どもたちへの影響を考え、あくまでも娯楽番組であることを番組内で告知している」と防戦一方だった。