「コーヒー戦争」が激化 マック「プレミアムローストコーヒー」月3000万杯

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ビジネスマンやOL層の取り込みを狙う

大阪・梅田で行われた3000万杯突破イベント
大阪・梅田で行われた3000万杯突破イベント
「1年に1回はマクドナルドに行くという日本人は9割以上。経営面では、この広いリーチをいかに伸ばせるのかということが課題だった。マクドナルドのコアの顧客層であるヤング層、ファミリー層ではなく、比較的遠いビジネスマンやOL層を取り込み、顧客ベースを広げるという点で、『プレミアムローストコーヒー』は戦略的に重要度の高い商品だ」

   同社のマーケティング本部長・岩下充志氏は、2008年3月26日に大阪・梅田で行われた「プレミアムローストコーヒー3000万杯突破イベント」でこのように述べた。

   同社によれば、「プレミアムローストコーヒー」を投入したのは、「ファストフードのコーヒーに期待していない客が多かったため、コーヒーを強化して来店機会を増やしてもらうのが狙い」で、実際に、従来商品に比べ2倍近いペースで売り上げているという。コーヒーは経営の根幹に関連する商品という位置づけだ。

   また、コーヒー豆の値上がりなどで、価格改定に踏み切るコーヒーチェーンも出てきているが、マクドナルドの「100円」はそのまま。「コーヒーを飲むと同時に他の商品も是非買っていただきたい」(岩下マーケティング本部長)というように、顧客の来店数が増えれば、ハンバーガー商品などの売り上げ増を見込めるという強みもある。安価で「おいしいコーヒー」が、コーヒーチェーンにとって脅威になるのは間違いない。

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