都内金融機関の再編、「青写真ある」
ちなみに、金融検査は08年1月から評定制度が導入されていて、A評価だと金融検査に入る間隔がおおむね3年以上、Bだと2~3年、Cは2年以内、Dだと1年以内と、金融機関は推測している。
とはいえ、新銀行東京は400億円の追加増資によって「延命」する。ただ、各マスコミが報じているように再建計画の達成はむずかしそうで、その前途は多難。「400億円がなくならないうちに、身売り先をさがすことになる」(大手銀行の関係者)との見方が大勢だ。
東京都内に本店を構える銀行の関係者は、「新銀行が不良債権処理にケリをつけたら、みずほが引き受ける」とし、また別の銀行関係者は「これから都内の信用金庫を含めた再編が本格化する。取引先のことを考えると、信金クラスに引き受けてもらうのが現実的」とみている。
これには都内の大手信金の幹部も、「以前から金融庁には都内の信金を4つにする案をもっている。今後、銀行への転換も出てくるだろうから、大手信金が受け皿になる可能性はあるし、当局がそんな青写真をもっていても不思議はない」と推測する。