最新技術でCO2を削減
こうした省エネに加え、最新技術の導入できるCO2削減がある。エアコンと同じヒートポンプシステムの原理を使った電機給湯器である「エコキュート」は、従来の燃焼式給湯器に比べて約30%の省エネ効果で、CO2排出量は約50%削減できるという。
ヒートポンプとは、空気中の熱を熱交換器で冷媒に集め、その冷媒を圧縮して高温にして、熱をもった冷媒の熱を水に伝えてキッチンや洗面所、バスルームのお湯に変える仕組み。日本冷凍空調工業会の調べによると、エコキュートの国内出荷台数は07年9月末で100万台を超えた。電気事業連合会の試算では、100万台の普及により、年簡約60万トンのCO2を削減でき、これは東京23区の面積の約3倍相当の森林を保全するのと同じ効果があるとしている。また、国としてもCO2削減の切り札として、2010年までに累計520万台を目標に普及に取り組んでいる。
ちなみに京都府によると、標準的な家庭にエコキュートを設置すると、年間1550.65KWhの電気を削減でき、3万4114円の節約。CO2を527.2kg削減できるという。
エコキュートは、導入するだけで何か特別な省エネをするわけではなく、CO2を削減できるのがミソだ。こうした新たな技術の導入によるCO2削減も家庭でできる環境対策のひとつとして注目されている。