「ジャニーズが曲がり角に来ているのは確かです」
ジャニタレの場合、人気があるうちは簡単に結婚が許されないとも言われているにも関わらず、V6の井ノ原快彦さん(31)が俳優の瀬戸朝香さん(31)と結婚に踏み切ったことが話題になった。TOKIOの山口達也さん(36)は、モデルの女性(31)と「できちゃった婚」まで発表していた。
このほか、J-CASTニュース08年2月3日付記事のように、厳しく管理されてきたジャニタレの写真がネットで解禁されるようになってきている。
一連の変化は、ジャニーズのタブーが弱くなっていることを示すものなのか。
芸能評論家の肥留間正明さんは、こうした言動が出てきた背景について、「ジャニーズ事務所というよりも、むしろ時代の流れが変わったのではないか。ジャニーズはいつも同じパターンのタレントばかりで、視聴者にも飽きが来ています。SMAPは年齢的にアイドルではなくなっており、今は、小栗旬のようなタイプやビジュアル系が出てきて、媒体もテレビばかりでなくネットもあります」と分析する。つまり、時代の流れの中で、ジャニーズの力が相対的に弱まったとの見方だ。
実際、新聞各紙によると、KAT-TUNの亀梨和也さん(22)が主演したドラマ「1ポンドの福音」は視聴率が平均11%ほどに低迷し、ジャニーズJr.の生田斗真さん(23)が主演したドラマ「ハチミツとクローバー」は、10%を切ったとも報じられている。SMAPに続くジャニタレがいないのが痛いところだ。
もっとも、肥留間さんは、ジャニーズがその求心力低下で、やむにやまれずタブー破りを許しているともみる。例えば、KAT-TUN内でのゴタゴタだ。亀梨さんが俳優の小泉今日子さん(42)と交際・破局騒ぎになったり、海外留学したという赤西仁さん(23)を戻したりしたことに対し、「昔のジャニーズならありえない。今までのやり方では通用しなくなったのでは」と指摘した。
井筒氏の中居・キムタク批判については、「当たり前のことを言ったと思います。俳優は役作りに集中するもので、バラエティ番組に出て演技ができるのかということはあります。これまで独裁国家の中で怖がって思っていることを言わなかった連中の方がおかしい」と理解を示した。
元テレビプロデューサーの横澤彪さんは、ジャニーズ事務所内の変化を指摘する。
「長年、個人経営のような状態でやってきたのですが、そろそろ後継者に譲るべき時期に来ているのではないでしょうか。そうでないと、タレントなど若い世代との波長がずれてしまうからです。世帯が大きくなり過ぎて統率が取れなくもなってきており、その結果、力が衰えて締め付けが緩んできたのでしょう。ジャニーズが曲がり角に来ているのは確かです」