夕刊フジは「福田内閣 危篤状態」
一方の週刊文春は、「福田政権『脳死状態』で ニッポンは全身マヒ」という見出しを掲げた。同誌では、福田首相がイージス艦衝突事故で行方不明になった男性の親族宅に「電撃訪問」したのは、石破防衛大臣の辞任を回避するための「政治利用」だったのではないかなどと指摘。さらに、自民党内からも異論が出ているとして、
「首相の周囲でサポートする人がいないのではないか」(後藤田正純衆院議員)
「(毒ギョーザ問題などの日中問題について)政治的に強いメッセージを中国に対して出してほしかった」(水野賢一衆院議員)
「福田内閣には広報の体制がない」(世耕弘成衆院議員)
といった声を紹介している。
さらに、参院での2度目の不同意が決まってからは、夕刊紙の見出しも過激化。
「痴呆に近い、この国の首相」(日刊ゲンダイ)
「福田内閣 危篤状態」(夕刊フジ)
などと批判をエスカレートさせている。
もっとも、2月19日午前の段階で、民主党の山岡賢次国会対策委員長は
「副総裁は2人決まる。そのうち1人を総裁代行にしてもいいし、総裁にしてもいい」
と述べ、すでに副総裁就任の国会同意が得られている白川方明・京大教授を改めて総裁候補として提示した際には、容認する可能性を示唆した。
それでも、福田政権がピンチであることには変わりがない。