どのタイミングで預ければよいのかは難しい
外貨預金の場合、預けるタイミングを誤ると損してしまう。円相場は3月18日に「97円」をつけたが、この水準は07年6月と比べても約2割も高いものだ。07年夏以降、円高傾向にあったとはいえ、9か月後に100円を割る円相場を予想していた個人投資家は少ないだろう。
それでなくとも、いま外貨預金に投資している人は、07年夏以降の円高傾向にあって、どのタイミングで預ければよいのか、ずっと迷っていて、結果的にいまのタイミングになってしまった人が多いとみられる。
1ドル100円の攻防とにらんで、100円を割った3月14日に「買い」に入った投資家など、ここ数日の円相場をみて、毎日ドキドキ、ヒヤヒヤしているだろう。「90円を覚悟せよ」などといわれては、気が気でない。
前出のFPは、「将来の成長をみていく株式と違い、為替は一定の水準で動くので、その幅をどう読んでいくかです」と話す。
日本経済新聞(3月18日付)に登場した5人の専門家のうち、3人は「3月末」「4月末まで」「6月までに」といった条件をつけながらも、「1ドル=90円」になるとし、残りの2人も4~5月に「92~93円」になるとみている。