「らき☆すた」「涼宮ハルヒ」の累計は450万部
著作権を盾に投稿動画を削除している現状は、ビジネスチャンスまで削っているものだとの見解を展開。さらに、それはファンに対しても失礼なことだとし、
「好意を持っていてわざわざ宣伝してくれる。そんなファンをないがしろにして著作違反だとやっていたら、ファンなんかいなくなります」
と語っている。
一方、08年2月26日、東京大手町サンケイホールで、「第17回WABフォーラム」が開かれた。出席したパネラーの一人、角川書店宣伝部広報ホームページ担当の晩田美幸さんがこんな事実を明かした。
――「らき☆すた」「涼宮ハルヒ」の販売累計は450万部になり、DVDの予約もネットショップの「アマゾン」で1位から10位までを独占した。海外からDVDの注文が6万本もあった――
盛り上がりの要因の一つが、同アニメが1万件近くアップされている「ユーチューブ」での「宣伝効果」なのだろう、と晩田さんは推測する。
ただ、
「果たして違法映像を見過ごしていいのか」
と悩んでいるのも事実だという。
そうした中、ドワンゴが、在京キー局6社に対し、2008年3月11日に投稿動画サイト「ニコニコ動画」にアップされた著作権侵害動画はすべて削除する、と申し入れた。著作権侵害動画をどう扱うのか、方向はまだまだ不透明だ。