ストップ「ヒートアイランド現象」 東京都が緑化計画に本腰

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   東京都のヒートアイランド現象が進んでいる。東京都の平均気温は過去100年で3.0度上昇し、他の大都市の平均上昇気温2.5度、中核都市の平均上昇気温の1.0度に比べると、その上昇幅は大きい。こうした「異常に暑い東京」を冷やすため、東京都は緑化スポットを数多く設ける一大緑化計画を打ち出している。小・中学校の校庭の芝生化や、ビルの屋上や壁面などの「すきま緑化」などで、その推進力として都民に「緑の東京募金」への協力を呼びかけていく。

07年は真夏日が55日にのぼる

東京港の玄関口にできる予定の「海の森」は東京ドーム19個分に相当する
東京港の玄関口にできる予定の「海の森」は東京ドーム19個分に相当する

   東京都は2007年6月から「緑の東京10年プロジェクト」をスタートした。東京のヒートアイランド現象を改善するための、一大緑化計画だ。東京都の平均気温は、過去100年で3.0度上昇した。最高気温が30度を超える真夏日の日数をみても2000年以降の平均は54日。06年は38日だったが、07年は55日が真夏日だった。1990年代に入ってからは35度以上の日数も増えた。熱帯夜の日数も03年は年17日だったが、04年には41日、05年が年31日と増えている。熱中症で倒れる人も増えていて、健康への影響は無視できない。

   環境省の「ヒートアイランド現象の実態解析と対策のあり方」の東京地域の高温域分布図で、1981年と1999年を比べてみると一目瞭然。99年の東京都心部は「真っ赤」だ。これから、東京の気温上昇がたんに地球温暖化の影響ばかりではないことがわかる。

   ヒートアイランド現象の原因は、緑地や水面、農地の減少による蒸散効果の減少、アスファルトやコンクリートなどの舗装面や建築物が増えたことによる熱の吸収蓄熱の増大、オフィスや住宅、自動車からの排熱などがあげられる。こうしたヒートアイランド対策に有効とされるのは、なんといっても「緑化事業」の推進だ。

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