テリー伊藤さんが「インターネットは1日1時間に制限すべきだ」とテレビの番組で主張した。ネットを長時間すると、「引き篭もり」になり、「想像力」が無くなって、結局は「バカ」になる、からだそうだ。
「想像力が低下し感性が乏しくなり、離婚も増える」
竹原さんのブログがやり玉にあげられた
テリー伊藤さんが出演したのは、日本テレビ系「太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中。」で、2008年3月7日に放送された。テリーさんは「インターネットの利用は1日1時間までとします」という「公約」を掲げた。インターネットに頼りすぎると、想像力が低下し感性が乏しくなる、というのが最大の理由で、弊害としては利己主義、引き篭もり、不登校などが挙げられるほか、夫婦の営みが減って離婚が増える、という。自分が興味ある狭い範囲の情報だけに触れるため「早く年をとる」のだとも主張した。
番組に出演した中学教師の金子毅さんは、テリーさんの意見に同調し、
「ネットがあることで、子供の学ぶ意欲が低下している」
と話した。ネットで検索すればすぐにわかるため、「いちいち学んでもしょうがない」と考える子供が増えているのだという。
政治コメンテーターの金美齢さんは、
「ネットにのめりこむ社会の共通点は、人間がどんどん小粒になっていること」
と発言。内向的な人間が増えているばかりか、何かあったらパソコンの電源を切り「リセット」する、というネットの性質が人間に悪影響を与える、と断じた。
テリーさんは、ネットで発生したおかしな例として、ブログを挙げた。ブロガーは、半径5メートル以内の居・食・住のことしか書いていない、というものだ。番組には「ブログの帝王」で元ボクシングチャンピオンの竹原慎二さんも出演していて、ブログを通じて本当の自分を知ってもらえ、メリットは多いと主張。テリーさんに対し、
「だったらブログは読まなければいい」
と言ったことから、テリーさんはキレまくった。竹原さんの書いたブログの文章、
「あ 電話じゃ 電話じゃ ほっとこ じゃあの」
などを読み上げ、
「人間としてダメになるぞ。こんなの見てたら!。自分の居・食・住なんか、人に見せるものではない。人生の何の役にも立たない!!」
と怒鳴りまくった。
「テレビは違うんですか?」と太田総理が反撃
そして、日本人に一番欠けているのは「想像力」「妄想力」で、これこそを養うべきだと強調した。理由としては、テレビ番組の企画や企業の企画書を見ると、どれもみな内容が似通ったものばかりだからだそうだ。
「みんなインターネットから引っぱってきて、映像を持ってきて、全部インターネットのパクリなんですよ。インターネットと違うところで文化は生まれてくる」
一方で、テレビも「見るとバカになる」と言われた時代があった。太田総理は、大量のテレビ番組を作ってきた張本人に、
「テレビは違うんですか?」
と質問。テリーさんは慌てた表情になり、
「テレビもダメですね・・・(見る時間は)ほどほど・・・」
と口を濁らせた。太田総理は、
「テレビを一日見ていてもバカにならないと思うんですよ。そこから得る情報は貴重だ」
と話し、やがてネットもテレビのように「頭が悪くなる」と言われることが少なくなるはず、という考えを示した。
番組では最後に、テリーさんの「公約」を認めるかどうか決を採った。参加者20人のうち、賛成が9人で反対が11人となり、「否決」された。テリーさんはこの結果に呆然とし、
「時代が、ついてきていないですね」
ネットでは、今回の番組について取り上げる掲示板やブログが多く、「2ちゃんねる」にもスレッドが立っているが、はっきりとした考えを示す人は少ない。