過剰出費はコンパニオン代? 国交省財団の仰天「大名」旅行

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背景に道路特定財源の余剰金

   こうした豪華旅行が許される背景には、財団の親方日の丸体質のほかに、道路特定財源を巡る事情がある。

   財源の多くは、国交省の道路整備特別会計に繰り入れられる。しかし、一般会計と違って、余剰金がほかに回されることはなく、所轄省庁が外部の目を気にせずに自由に使うことができる。さらに、朝日新聞の7日付記事によると、公共事業費の削減で道路整備費が縮小され、数千億円規模の余剰金が生まれて、財源を使い切れなくなっているというのだ。

   その結果、道路とは関係の薄い出費が増えた。そして、整備費名目で、ガラガラの駐車場への貸付金、啓発というミュージカルやCDの制作、中には、カラオケセットやアロマテラピー器具の購入にまで使われていることが次々に明らかになった。

   余剰金を反映して、公共用地補償機構では、内部留保が資産合計の4割に当たる5億円余にも膨らんだ。これは、国の基準である3割を上回ってしまっている。このダブついた金が、豪華旅行にも使われたわけだ。

   前出のテレビ朝日系のニュース番組では、あるコメンテーターがこう怒っていた。

   「余った金は、一般財源にするべきでしょう」「(旅行中)会議開くなら、旅行に行くなよ」

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