NHK関係本の売れ行きが急落、返品が急増した
さらに、
「アスコムさんの破産管財人が選任されるなどすれば、NHKとしては、そちらと交渉することになります。ですが、今は連絡がつかないので、いかんともしがたい状態です」
とも話し、困惑した様子だった。
ただ、同社をよく知る関係者がJ-CASTニュースに語ったところによると、元々経営は苦しかったが、ここ1年で主力商品の売り上げが落ち込んだことから、営業停止に追い込まれた模様だ。
「以前から資金繰りは苦しかったんです。ただ、最近になって新しい株主が入り、なんとか延命できていたところです。ところが、07年になって主力だったNHK関係の本の売れ行きが急落して、返品が急増したんです。これが営業停止の引き金になりました」
アスコムに限らず、08年に入って自費出版大手の「新風舎」や、多くのベストセラーを出版してきた「草思社」などが民事再生法の適用を相次いで申請しており、今後「倒産」の嵐が吹きまくりそうだ。