「取材にはノーコメント」
各紙によると、三浦容疑者は出所後、情報誌の編集や映画のプロデュースをしたり、雑誌への記事執筆、講演活動をしたりしていた。講演では、ロス疑惑の体験から警察やマスコミを批判し、冤罪被害者の心情を訴えるケースが多かった。
和歌山の毒物カレー事件では、殺人罪などに問われた林真須美被告(46)(最高裁に上告中)の無罪を訴える活動を展開した。06年1月に「林真須美さんを支援する会」を結成。林被告と接見したり、支援者集会を開いたりして、冤罪被害の防止を呼びかけていた。
一方で、新たな問題も起こしていた。03年5月に東京都内の書店で雑誌を、さらに07年4月にも神奈川県内のコンビニでサプリメントを万引きした疑いで逮捕されていたのだ。前者では、起訴猶予となったが、後者では罰金30万円の略式命令を受けた。が、三浦容疑者はそれを不服として正式裁判になり、2月25日は、被告人質問の予定だった。
雑誌万引きでは、当初、「有名なおれが万引きするわけないだろう」と否認したが、その後、「レジに並ぶのが面倒くさかった」と容疑を認めたという。サプリメント万引きでは、警察の調べに「被害者が言うなら間違いない」と認めたと報道されたが、現在は、「睡眠薬を飲んでいて記憶がない」などとして無罪を主張している。
三浦容疑者には、二面性があるのか、言動に不可解な点が多く見られる。
「ロス疑惑」が騒がれた当時は、数百件の訴訟を起こした。今回の逮捕についても、弘中弁護士は会見で、「本人も報道に注目していますので、くれぐれも裁判のような事態にならないようにお願いします」と異例の警告をした。
J-CASTニュースでは、三浦容疑者側の言い分を伝えようと、所属事務所のアルファ・ジャパンプロモーションに取材を申し込んだが、「取材にはノーコメント」とのことだった。