さんま「あれが面白いんだ~!?」 「松本のすべらない話」を痛烈批評

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   明石家さんまさんが大人気テレビ番組「人志松本のすべらない話」を痛烈に批評する音声が「ユーチューブ」にアップされ、ネット上で議論をよんでいる。さんまさんは、「お笑い芸人が『すべらない(おもしろい)話』をするのは当たり前」だから、こんな企画で番組が作られたこと自体が信じられないというのだ。

お笑い芸人は、すべらない話をして当然の商売

さんまさんが「人志松本のすべらない話」を「痛烈批評」している
さんまさんが「人志松本のすべらない話」を「痛烈批評」している

   ユーチューブにアップされているのは、2008年2月2日にMBSラジオで放送された、さんまさん司会の「MBSヤングタウン土曜日」。「人志松本のすべらない話」というのは松本人志さんが司会を務めるフジテレビ系トーク番組。毎回多数のお笑い芸人が登場し、サイコロで当った芸人がひたすら「すべらない(おもろい)」話を披露する。「すべる」とは失敗のことを意味する。

   芸人達は「失敗してはいかん」というプレッシャーで極度に緊張。松本さんの決めゼリフ「いや~しかし滑らんな~」の後、またサイコロが振られ次に話す芸人が指名される。番組を収録したDVDも売れに売れ、「(シリーズ)5作で150万枚を突破した」(サンケイスポーツ08年1月26日付け)という人気なのである。

   さんまさんは、「ヤングタウン」の中で、レンタルビデオ店に行けば「すべらない話」のDVDがたくさん置かれていて、「あれが面白い?」と疑問に思う、と話した。自分たちお笑い芸人は、「すべらない話」をするのが当然だと思っているからで、

「う~ん、なんか不思議な気持ちになんねん。すべらない話をするようにしてんのが俺達やのになぁ、と思って。あれが企画になんのが変な感じ」

   そして、自分が司会をしている日本テレビ系トーク番組「踊る!さんま御殿」を例に出した。ここに出演する芸能人の中に、お笑い芸人は少ない。それなのに番組は盛り上がり、笑いに包まれる。

「とにかく、踊る御殿なんかでも全員、すべらない話もってきてるんですよ、実はね。考えたらそうなのよ」

言わなくていい真理を言うのが「松本流」?

   一連の発言の真意を巡り、ネット上で議論が起きている。先のユーチューブのコメント欄には、

「『すべらない話すんのが当たり前の商売』と言うが、実際のところは、テレビや何やで芸人がすべることはいくらでもある」
「さんまさんらしい言い方ですね。でも、言わなくていい真理をあえて言うのが松本流」

   「2ちゃんねる」にもスレッドが立っていて、こんな意見も出ている。

「タイトルにあえて『すべらない』がついている事に疑問を持ったと言う話なのでは」
「 だったら『爆笑~』とかいうタイトル全部駄目だろ」
「さんまみたいな仕事のやり方は否定されてる気がするんじゃないかなあ。それはDXとかやってる松本にとっても諸刃の剣なわけで。だから、こんな企画がよく通ったと言ってたんだろうね」
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