東京電力やセブン&アイも、08年から保険料値上げ
もちろん、影響を受ける健保組合は数多く、日経新聞では2008年2月20日、1面トップでこの問題を特集。それによると、東京電力やセブン&アイ・ホールディングスの組合も、08年から保険料の値上げに踏み切る予定だ。
全国約1500の健保組合が加入する「健康保険組合連合会」によると、加入組合の合計収支は、07年度予算で2407億円の赤字が見込まれている。これは、団塊世代が大量退職して、その医療費を支えるための「退職者給付拠出金」の拠出増加が響いたためで、5年ぶりの赤字だ。いわば、「ただでさえ苦しい」状況だが、今回の制度変更で「泣きっ面に蜂」ということになる。
日経新聞の記事では、08年度には約3000億円の負担増が見込まれている、としている。もっとも、健保連に話を聞いてみると、この数字については
「正確ではないというか、まだ発表していません。とりまとめ作業の最中です」
と否定的だが、
「ただ、『今よりかなり苦しくなる』ということは言えると思います」
とのことで、悲観的な様子だった。