「これは何だろうなー。分かんない」とシドロモドロ
ただ、女性の顔にはモザイクがかけられていた。そこで撮影者が、隣のブースで説明していた別の職員に、
「すみません、ここに流れているのは何ですか?」
と声をかけた直後から、職員が焦る様子が映し出されている。
画面の異変に気づいた職員は
「これはー。…なんだろうな。これは何か別のアレですね」
と話しながら、約10秒間にわたって動画の再生を止めようと試みるも、再生は止まらず、
「これは何だろうなー。分かんない。編集用の何かだと思いますよ。DVD…」
と、支離滅裂な言い訳を強いられるところで動画は終わっている。
撮影者から声をかけられた職員にとっては、思わぬ災難だったが、そもそも、何故わいせつDVDは再生されてしまったのか。NHKでは、
「動画が再生された時には、PCの持ち主はその場におらず、本人も『何故再生されたのか分からない』と話しています。ただ、PCが狭い机の上に置かれていたこともあり、ちょっとした拍子にDVDドライブのフタが閉まって、自動再生されてしまったのではないか、と推測しています」
と話している。実際、動画では、DVDの再生画面を閉じた後、PC上には「自動再生」のダイアログ(操作画面)らしきものが表示されているのが確認できる。NHK側の推測が正しければ、本来ならば便利なはずの機能が、思わぬ災難を招いてしまったことになる。