お客様が着こんで乗車の際の動きが鈍く??
国土交通省鉄道局によれば、電車の運休、あるいは30分以上の遅延があった件数は、06年度で4421件(JR、私鉄の合計)。そのうち3分の1は、係員のミスや車両・鉄道施設の故障によるものだった。
電車の遅延の理由について各鉄道会社はどのように説明するのだろうか。
東京メトロ広報課はJ-CASTニュースに対し、
「一概に遅延の要因を言うのは難しい。他社から入線してくる路線が多く、要因を(東京メトロに特定して)切り分けて考えるのが難しい」
と話す。東京メトロでは、最も混雑率の高い東西線のダイヤを改正し、3月15日から増線して対応する。
一方の小田急電鉄広報部はこんな説明をする。
「遅延証明書は特定の時間帯で5分遅れたら速やかに発行するもので、それをもって全体的に遅延していると捉えられては困る」
なかなかわかりづらい理屈ではある。
さらに、
「先般かなり寒さが厳しい日が続き、お客様が着こんで乗車の際の動きが鈍くなったり、体調不良の方が出たり、列車トラブルがあったり、それらに対応するなど、さまざまな理由がある」
と述べている。
この時点では、根本的な解決法についてはほとんどコメントらしきものはなかった。
小田急電鉄広報部はその後、今後の対策について次のようなコメントを寄せている。
「複々線化事業を2013年度までに進める予定で、完成すれば混雑緩和につながると考えています。また、増発もする方針です」