「美容目的での使用は保証の限りではない」
「ボトックス」については、日本では、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸の3つの症例について、厚労省から承認を得て、グラクソ・スミスクライン(東京)が、1997年から製造販売している。同社によれば、使用は講習を受けた医師に限られており、適正に使用されているという。
同社の製品広報はJ-CASTニュースに対し、
「ボトックスの使用はかなりの微量で、適正に使えば安全性が高い。発売してから国内での死亡例はない」
と説明している。
ただ、それもあくまで適用が認められている治療についての話で、美容整形での「ボトックス」の使用については、医師が個人で使用しているため、その実態は定かではない。グラクソ社製品広報担当者は、「美容目的での使用は保証の限りではない」とした上で、
「ほとんどは医師によって適正に使われているのだと思うが、無資格で使用するなど事件があるなかで、(適用外の)美容目的での使用については懸念している」
と話している。