「オバマフィーバー」に沸く小浜市 記事が米ヤフーの検索ランキング2位に

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拉致事件解決などの手腕は未知数

   この取材殺到ぶりについて、藤原事務局長は、「オバマさんには、カリスマ性があり、共和党政権が続いてきたから、期待が強い。その表れじゃないでしょうか。また、選挙権がないのになぜ盛り上がっているのかと、興味を持っているのでは」と謙遜する。その一方で、「オバマさんにあやかって、小浜市を観光名所にしたい」と本音を漏らした。

   このフィーバーで、若狭おばま観光協会のホームページは、通常の2、3倍にアクセスが急増。また、一連の記事を見て、藤原事務局長が経営するホテルには2月15日、福井県在住の外国人男性2人が「応援する会」に入会したいと申し込んできたという。今後は、3月2日の地元の祭りに「応援する会」と書いたたいまつを奉納するほか、4日のミニチューズデーでは、仲間で集まってオバマ氏をテレビ前で応援するという。

   ただ、専門家筋では、米民主党政権は、日本よりも中国を重視するのではとの観測がもっぱらだ。この場合、北朝鮮との関係を重視する中国に配慮して、拉致事件への対応が腰砕けになる可能性がある。小浜市でサミットを開いた場合、初の黒人大統領として暗殺の危険が指摘されていることから、身の安全を確保できるか警備が課題になる。また、米民主党は伝統的に保護貿易主義と言われ、オバマ氏が当選しても対日政策が厳しくなるとも言われている。

   もっとも、オバマ氏の政策は、まだ抽象的表現が多く、具体的な対日政策までは報じられていない。藤原事務局長は、「いろいろ懸念はあるかもしれませんが、まだそこまで考えていません。私どもは、今はオバマさんを応援するだけです」と話している。

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