「政治家としての資質を問う」 鳩山批判がメディアで強まる

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ブロック紙では、中日、西日本が厳しい見方

   ブロック紙では、中日新聞(東京新聞)、西日本新聞がこの問題を取り上げた。中日新聞は、発言を

「裁判で無罪になった人を法廷の外で『本当は有罪だ』と攻撃するようなものではないか。刑事法の基本無視だ」

と断じ、

「法相としての適格性に疑問があるばかりか、政治家としての見識も問われる」

と結んでいる。

   西日本新聞は、冤罪の「冤」の字に焦点を当てた。冒頭30%を使って、字の成り立ちについて

「何の罪もないのに、とらわれの身になり、不自由な狭い空間で苦痛に耐え、悲しみにうちひしがれている、か弱いウサギの姿。冤罪の意味が、字の形から伝わってくる」

などと解説。他紙同様に鳩山発言の不合理さを指摘した上で、

   「鳩山法相は、元被告らが取り調べを受けている最中や裁判中に、そして、今回の発言からも受けた冤傷(編注: 無実の罪を受けた心の痛みを表す、中国の古典に出てくる言葉)を、胸にしっかりと刻んでもらいたい」

と、猛省を促している。

   もっとも、事件の舞台となった九州の新聞で、社説としてこの問題を取り上げたのは、西日本新聞しかないようだ。事件が起こった鹿児島県の県紙である南日本新聞の紙面では、15日は2本の社説を掲載していたが、1本は診療報酬の改定問題を取り上げたもので、もう1本は、南日本新聞社などが主催する「県下一周駅伝」の成功を願うものだった。

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