満タンと空状態では成人女性1人分重さが違う
ガソリンの比重は「0.75」。満タンで60リットルを給油したクルマでは、タンクが空の状態よりも45キログラム、つまり成人女性1人分、車両総重量が重くなるという計算が成り立つ。重量が重くなれば当然、燃費が悪くなる。これを積み重ねるとガソリン消費量にも大きな差が生じる、という視点だ。だから、「1回あたりは必要最小限の量で、こまめに給油が肝心」と消費者は考え始めたのではないか、ということになる。
ただし、こうした省エネ運転術が総務省の統計にどれだけ反映されているかは定かではない。6週間連続で下がったとはいえ、ガソリンの小売価格は依然として高水準にある。庶民には生活防衛のため、地道な努力の積み重ねが求められるということだ。