「息子ひっぱたき、学校休ませた」 作家柳美里がブログで「告白」

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   芥川賞作家の柳美里さん(39)が、自らのブログで長男(8つ)を8時間もひっぱたきまくったなどと告白し、ネットで騒動になっている。長男を「嘘つき」呼ばわりし、泣き顔写真までアップする凄まじさだが、本人はその後、更新したブログで「広義な解釈で『フィクション』」だとしている。

「広義な解釈で『フィクション』」

長男をひっぱたいたなどと明かした柳美里さんのブログ
長男をひっぱたいたなどと明かした柳美里さんのブログ

   柳美里さんは、私生活を暴露するような過激な小説で知られる。2001年出版の「命」などでは、末期がんの元夫を看病しながら、別の男性との間に生まれた長男を育てる私生活が赤裸々につづられている。柳さんは、高校中退後、舞台女優を経て、劇作家となり、1993年に史上最年少で岸田國士戯曲賞を受賞。その後、小説に転じて、97年に「家族シネマ」で芥川賞を受賞した。

   長男のことを書いたのは、ブログ「柳美里の今日のできごと」の08年2月4日付日記。「息子の嘘に振り回され、たいへんな目に遭いました」との書き出しで始まり、次の記述で驚くべきことを告白した。

「あまりに嘘つきなので(そして次から次へと嘘をつきつづける)朝7時から15時までひっぱたきまくり、学校休ませ、罰として朝食も昼食も与えていません」

   日記には、泣き顔の写真までアップしている。さらに、長男について、「糞野郎ッ!」「このまま育ったら、嘘つき演技型の犯罪者になるかもしれない」とまで発言。そして、「最後にいったこと(もし、それが嘘だったら、夕食も抜くよ、と脅した)は、嘘ではなかった。嘘つきで強情……最悪……」と追い打ちをかけた。

   これが事実としたら、児童虐待ではないか。ネットでもそんな話題になったため、J-CASTニュースでは2月5日、出版社を通じて柳さんに取材を申し込んだ。結局、回答はなかったが、柳さんは同日夕、取材やネット上の反応に答えるように、ブログの日記を更新した。

「ひとことだけ言っておきますが、『今日のできごと』は、『交換日記』と同様に、広義な解釈で『フィクション』です。どういう写真に、どういう文章をつけるかは、かなり計算しています」

   「交換日記」とは、柳さんが07年11月30日に発売し、フルヌードの表紙で話題になった小説「柳美里不幸全記録」(新潮社)の元になった月刊誌の連載だ。つまり、柳さんは、長男へのせっかんを書いた自らの小説と同様に、日記から連想されるような児童虐待はしていないと言いたいらしい。

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