殺虫剤入りの中国製ギョウザで10人が中毒症状を起こした問題で、原因の究明が急がれる中、製造元の中国メーカーは、いまだに日本の消費者に対して具体的な対応を見せていない。いったいどんな会社なのか、ウェブサイトを見てみた。
「品質を自分たちの誇りにする」
ウェブサイトでは、国旗を間違えて掲載している
渦中にあるのは、河北省にある「天洋食品」。日本企業であれば、会社に不祥事が発覚した際は速やかにお詫びのコメントをウェブサイトに掲載するなどの対応を取るが、1月31日18時現在、そのような様子はみられず、単なる「会社紹介サイト」としてアクセスが可能な状態だ。
サイトによると、事業の主力は豚肉や鶏肉などを使った冷凍食品の製造・輸出で、00年の段階で3000万元(4億5000万円)以上を生産している。冷凍工場2棟、オフィスビル2棟を備えている。
目を引くのが、同社が掲げるスローガンだ。「企業文化」の欄には、こんなフレーズが並んでいるのだ。
「一流の設備、一流の専門技術があります」
「仕事を真面目に行う」
「人民のために奉仕します」
「品質を自分たちの誇りにする」
「きちんと仕事をすることが、自分たちが正直に守るポリシー」