大阪府知事選挙に勝利した橋下徹さんに、とんだところから「辞めろ!」コールが起きている。橋下さんが熱烈な「ジャイアンツ」ファンだったことがわかったからで、大阪府知事ともあろうものが全くおかしな話だ、と、「虎ファン」の怒りが噴出しているのだ。元国会議員で「六甲おろし」の命名者でもある中村鋭一さんは、政治家の先輩として「大阪府知事になりたいのならば、阪神ファンに鞍替えしなさい」と忠告している。
タイガースファンにあらずば「名府知事」にあらず?
「それはアカンやろ!」
タイガースファンのオアシスとして営業している「串かつ甲子園」の主人はJ-CASTニュースの取材に対し、開口一番そう言い放った。橋下さんがジャイアンツファンであることはスポーツ新聞で知ったそうで、大阪といえばタイガース、その地元の首長がジャイアンツファンならば、地元を大切にしない知事の誕生を意味するとし、
「うちのお客からもブーイングが巻き起こるのは避けられないのとちがいまっか?」
というのだ。
元国会議員でフリーアナウンサーの中村鋭一さんはもっと厳しい。
「大阪府知事になってからもジャイアンツファンを標榜するのは、男らしいといえば男らしいが、それならばアナタ、知事を辞めなさいよ!、と言っているわけです」
とJ-CASTニュースに語った。中村さんはタイガース創設時代からの「虎キチ」で、タイガース応援歌「六甲おろし」の命名者であり、自らこの歌を歌ったレコードは発売3ヶ月で30万枚を売り上げた、という歴史を持つ。
現知事はタイガースファンであることを公言
中村さんは政治家の先輩として橋下さんにこうアドバイスする。
「これまではタレントとしてテレビに出まくり軽薄短小でよかった。しかし、これからは日本第2位の都市、大阪府民の運命を担う立場だ。重厚長大な名知事になってもらいたい。でもね、その前にはまず、心を入れ替えろと」
大阪でタイガースファンにあらずんば、名府知事にあらず、というわけだ。
それでは、タイガースファンでなければ大阪を治めるのは厳しいのか。大阪府広報はJ-CASTニュースの取材に対し、
「現知事はタイガースファンであることを公言していますし、ノックさんはどうだったかわかりませんが、もともと関西の人でしたからね。橋下新府知事は・・・まぁ、あくまで個人の趣味、好みの問題ですから…」
と、「答えにくい話ですねぇ」ということだった。橋下さんの所属事務所タイタンはJ-CASTニュースの取材に対し、橋下さんはもともとジャイアンツファンだった、としながら、今後も引き続きジャイアンツファンを続けるのか、府民の意向に合わせタイガースファンに鞍替えするのかについて、
「自分のプライベートなことについて考える時間のない忙しい状況ですので、どうするのかまだわからないと思いますよ」
と話している。