地方自治体に「回収ボックス」の設置を始める
協会では、当初は、汚れを落として熱湯消毒された入れ歯を郵送で受け付けていたが、07年6月からは回収率を上げるために地方自治体に「回収ボックス」の設置を始め、今では33自治体の施設に設置されているという。その他にも、16ヶ所の歯科医院でも回収ボックスが設置されている。
同協会では「金属の重さでカウントするので、回収した入れ歯の個数はわからない」としながらも、これまでに、日本ユニセフ協会に約1300万円、地方自治体に約86万円の寄付を実現している。
ただ、レアメタルの価格が高騰するなか、懸念されるのが「入れ歯の奪い合い」だ。念のため同協会に聞いてみたが、
「今のところ、そのような話は聞いていません」
とのことだった。