高騰する中古マンションの条件 「都心」「築浅」「タワー」「ファミリー」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

築10~30年物件の動向は厳しい

   中古の「億ション」を、いったいどんな人が買うのかといえば、医者に弁護士、外資系企業の社員だという。新築物件と同様に、メインターゲットは団塊世代の富裕者層だが、外資系企業に勤める人の中には20~30歳代も少なくないそうだ。

   とはいえ、中古マンション市場がにぎわっているのは、「都心部」「築浅」「タワー」「ファミリー」の物件に限る。東京郊外では物件価格は上昇傾向にあるが、売れ行きは苦戦している。

   さらには、同じ中古マンションでも築10~30年にもなる物件の動向は厳しい。「売れない」以前に、建て替えの時期を迎えているのに建て替えられない事情がある。こうしたマンションの住人の多くは30~40歳代に購入し、建て替え時期には60歳以上の高齢者となるので、建て替え費用の負担が重くなったり、転居費用が工面できなかったりする。築年数が経っているため、「転貸し」するケースもあり、そのため住民の5分の4の合意が得られず建て替えできない。老朽化は進み、その半面でお金がある人はどんどん転居してしまう。

   中古の「億ション」を購入する人の中には、目黒区や世田谷区、杉並区あたりの、建築年数の経ったマンション住まいの団塊世代が少なくないらしい。

1 2
姉妹サイト