テレビ東京系の企画番組「田舎に泊まろう!」に出演したタレントのジャイアント白田さん(28)が、担当ディレクターにブログで苦言を呈していたことが分かった。宿泊先のそうめん職人の一家に対し、「あーしてください」「こーしてください」とお願いし過ぎだったというのだ。
「突然の訪問はいけませんな」と林さん
テレビ東京に苦言を呈したジャイアント白田さんのブログ
大食い日本一で知られるジャイアント白田さんが出演したのは、2008年1月20日放送の「田舎に泊まろう!」。「麺の美味しい田舎に行きたい」との白田さんの希望を受け、香川県・小豆島のそうめん職人の家に依頼して1泊するという30分間の企画だった。白田さんは、同島特産「島の光」の製麺所を経営する林吉輝さん(74)方に泊まり、手延べそうめんに舌鼓を打つ様子が放送された。
番組では、和気あいあいと交流する様子が紹介されていた。ところが、白田さんは公式ブログ「ジャイアント白田の大食いブログ」の1月23日付日記で、こんな「裏話」を暴露したのだ。
「これ書いちゃって良いのかな?良いのか??ま、いっか。ディレクターの○○さん!いろいろ林さん御一家にお願いし過ぎだっつーのっ!」
白田さんは、無理を言って泊めてもらっているのに、この担当ディレクターがあまりに様々なことを林さん一家に要求するので、ヒヤヒヤだったという。そして、こう続けた。
「今まで、『田舎へ~』で、宿泊先の方々ともめたこと無いのが不思議。いや、あるのかな?追い出されるとか。あるはず。僕が逆の立場だったら、キレますね。確実に」
白田さんは、どんな要求の数々だったのかは、ブログでは触れていない。そこで、J-CASTニュースでは、林さん方に直接聞いてみた。吉輝さんの説明によると、次のようなことだった。
「ぶっつけ本番のような番組で、ああいうのは抵抗がありますよね。急に来たものですから、頭が真っ白になってしまって。1泊するなら、順序を詰めていかないと。突然はいけませんな。少なくとも30分から1時間は余裕を持っていただきたかったですね。こっちも仕事があるし、あの日は、たまたま仕事を休んでいたから時間がありました。ディレクターさんからは、『番組では、何軒もバツ食らう』と聞きましたが、当然だと思いますよ」
どうやら、かなり強引な宿泊依頼だったようだ。
「全国放送なので、台所は映してほしくなかった」
さらに、林さん方が嫌がるような場面も撮影されていた。家の中の台所だ。番組でも、吉輝さんの妻の良江さんが、「こんな汚いところテレビに出たら、格好悪いと、(同居中の長男の)嫁さんに怒られるわ」と不快感を示していた。そして、良江さんが「休みよって下さい」と白田さんを台所から追い出す場面が放送された。「ほら、言われた」とのナレーション付きで。
吉輝さんは、J-CASTニュースに対し、「全国放送なので、台所は映してほしくなかった。片付けをするので、前もって20~30分時間がほしかったですね。やっぱり見栄えがした方がいいでしょう」と不満そうだった。テレビ東京側に苦情やクレームを言う予定は、今のところないという。が、担当ディレクターについては、「あまり話はしなかった」としたうえで、「泊まる場合は、もう少し時間に余裕を持って対応してほしい」と訴えた。
ジャイアント白田さんについても、最初の印象はあまりよくなかったようだ。「全然知らなかったんですよ。ギャル曽根さんなら、知っていましたが。言葉を交わして、大食いだと初めて知ったんですよ」と吉輝さん。有名人と説明されても解せなかったらしい。番組では、白田さんがこの話に切れて、「ギャル曽根なんか、別に屁じゃない」と一家に毒づく場面が放送されていた。
吉輝さんは、「白田さんとは、個人的なことは話さず、そうめん作りの話をしたぐらいです。わりと無口な人でしたね」とも漏らした。
ただ、白田さんの印象は、悪くなかったという。番組では、「普段は小食もいいとこなんで」として大食いを遠慮したり、最後にお礼として、麺を乾燥させるプロペラの掃除を黙々とこなしたりする白田さんの姿が映されていた。吉輝さんは、「もし、島にまた泊まられるなら、お会いしたい」と思いを語った。滞在の最後は、家族そろって去り行く白田さんに手を振り、別れを惜しんだ。白田さんも、ブログの日記で、こうつづっている。
「いつになるかは分かりませんが、また小豆島に行きたいもんです。いや、行くな。そして林さん御一家に、ちゃんと恩返ししたい」