株式持ち合いが急速に復活
また「株式の持ち合い強化など企業自身の後ろ向きな姿勢も大きい」(大手証券)との指摘もある。バブル崩壊以降、「非効率だ」として解消されてきた株式持ち合いは、敵対的買収に備えた「仲間作り」の一環として急速に復活している。それが日本市場の魅力を損なっているというのだ。
そもそも世界の投資家の日本離れはジワジワ進んでいるとされる。日本株の保有比率を下げて、中国やロシアなど新興国の株式の保有比率を高める動きが始まっているためだ。「日本の国際的なプレゼンスは著しく低下している」(日本証券業協会の安東俊夫会長)なか、日本株は立ち直りの材料さえつかめないとの悲観論が広がっている。