日本を元気にするカレーを創りたい――。そんなコンセプトで、「カレーの日」の2008年1月22日、カレー好きとしても知られる星野仙一氏を代表に迎えたユニークなカレープロジェクトが発足した。推進メンバーになる各界の専門家たちの知恵とアイディアで、星野氏お墨付きのカレーメニューの開発を目指す。
「バースデーファイトカレー」は「テキ」に「カツ」がコンセプト
「バースデーファイトカレー」を試食する星野仙一氏
「ファイトカレープロジェクト」と名づけたこの試みは、レシピ開発を通じて日本人の健康を見つめなおし、日本の元気をカレーで支えられればとハウス食品が計画した。1月22日都内のホテルで開催された記者発表会では、プロジェクトの代表として、現在ハウス食品のCMにも出演している星野仙一氏が登場。14年前にもカレーのCMで共演したという山本浩二氏、田淵幸一氏も応援団として参加し、「カレー談義」に花を咲かせた。
発表会が開かれた1月22日は、「カレーの日」というだけでなく、星野氏の61回目の誕生日にもあたる。会場では女優の黒谷友香さんが「バースデーファイトカレー」のプレゼンテーターとして登場した。星野氏に元気をプレゼントしようと山本氏・田淵氏が考案したのは、星野氏の大好物の牛肉を「ビフテキ」と「カツ」にして添えたカレー。「『テキ(敵)』にカツ(勝つ)」をひっかけた。星野氏も
「メダル級の味ですね」
と聞かれると、
「メダルを超えてますね。これを選手にも食べさせてやりたいね」
とご満悦な様子。
プロジェクトメンバーで野菜ソムリエの王理恵さんも、
「野菜ひとつひとつの味が分かるように、グリルして作りました。これを食べればバッチリです!」
と、太鼓判を押していた。
プロジェクトはカレーに詳しい著名人7人で構成
プロジェクトでは、メンバーそれぞれの専門性を活かしたカレーが誕生する
発足したプロジェクトは、カレーに詳しい各界の著名人7人で構成。王理恵さんや今人気の料理家こうちゃんをはじめ、カレーのトレンドリーダーやインド料理研究家、科学者、和食の達人を集めた豪華な顔ぶれだ。
今後のプロジェクトでは、メンバーそれぞれの専門性を活かしたカレーが誕生し、星野氏のお墨付きを得て春から順次発表される。
カレーは、インドからイギリスを経て明治時代に日本へ伝わった。しかし、現在日本で食べられているカレーは、独自に発展し、大正時代に原型ができたとされるジャパニーズカレーだ。今や、日本人のカレー消費量は年間平均80食で、世界ではインドに次いで第2位。こんなカレー大国で、このプロジェクトからどんなカレーが誕生するのだろうか。