「ブリトニーは、いつ死ぬでしょう?」――トラブル続きの歌手、ブリトニー・スピアーズさん(26)をめぐって、こんな物騒な内容の「懸賞サイト」が登場、騒ぎになっている。真偽は不明ながらも「死亡日を当てた人にはPS3をプレゼント」という触れ込みで、すでに2万を超える「投票」が殺到している。さらに、AP通信がブリトニーさんの死亡記事の予定稿を用意していることまでわかり、騒動は拡大している。
「当てた人には賞品としてPS3が贈られます」
物騒なサイトに「投票」が殺到している
ブリトニーさんは、以前から「奇行」が問題視されており、例えば2007年には、突然自らの頭を丸刈りにしたり、カメラマンを傘で叩いたりするなどした。さらに08年には、元夫と訴訟で2人の子どもの親権を争っていることをめぐって、1月3日夜に子どもと面会後にトラブルを起こし、自宅から病院に搬送されている。
これが影響したのか、1月上旬には、ブリトニーさんが死亡する日時を当てようとする、物騒な英語サイトが登場したのだ。その名も「WhenIsBritneyGoingToDie.com(ブリトニーはいつ死ぬのか)」。
イタズラが過ぎるサイトだが、個人が開設したものなのか、法人によるものなのかははっきりしない。ドメイン(インターネット上の住所)の登録情報を調べる限りでは、08年1月4日に、オランダのホスティング会社経由で登録されている模様だ。
サイトの内容はというと、「ブリトニーが息絶えるのはいつになるか予想しましょう」との文章があり、「予想年月日」と「死ぬ前に書くお悔やみの言葉(pre-condolences)」を書くコメント欄が用意されている。そして、「当てた人には賞品としてPS3が贈られます」とも書いてある。
「もう長くない」という声が多い
08年1月21日現在で、「投票数」はすでに2万9000を超えており、「死亡予定日」として、ここ数ヶ月の日付が指定されている例も少なくない。いわば「もう長くない」という声が多いのだ。さらに、コメント欄は
「薬の飲み過ぎで死にます」
「あばずれは今すぐ死んでしまえ」
「心不全で死ぬと思う」
といった罵詈雑言(ばりぞうごん)であふれている。
もっとも、サイトが反社会的な内容なだけあって、
「こんなサイト間違ってる!反吐が出る」
「何でブリトニーを助けようとしないの?」
といった抗議の声も、数は多くはないものの挙がっている。
「イタズラサイト」以外にも、騒ぎに拍車をかけるような出来事が起こっている。「USウィークリー」誌が伝えるところによると、AP通信がブリトニーさんが死亡した時の「予定稿」を用意している、というのだ。報道機関が、若い著名人の死亡予定稿を作成するのは異例。同誌などによると、AP通信の担当者は予定稿作成の事実を認めた上で、
「何かが起きた場合に備えておく必要がある」
などと理解を求めたという。